~1st story~

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「赤西、ちょっと」 「うえだ……」 上田は俺が鞄を置いたのを 見計らって、スタスタと楽屋を出ていく。 俺は渋々それに従った。 上田はそのままスタスタと進み、 人気のないロビーで足を止めた。 そしてバッと振り返ると、 無言で俺の瞳を見つめてくる。 「なに??」 「なにじゃないでしょ??  赤西さ、俺たちになに隠してるの??」 いきなり核心をついてくる言葉。 これはかなり痛いぞ……。 でも、悪まで俺らしく。 「はぁ??  別になんも隠してないけど……。  上田の勘違いじゃね??」 「………」 .
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