8月28日 土曜日

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8月28日 土曜日

朝からとてもいい天気だった。 今日は用事がたくさん。 私の済む集落は村落営農と言って、農地を共同耕作する取り組みが行われている。 それぞれの田んぼを供出し、グループが組まれ、仕事が与えられる。 時給1000円の日当と、供出した田んぼの面積に応じた年貢が頂ける。 その仕事の割り振りが、今日だったので、朝7時からの除草作業に出かけた。 田んぼの中に生えている草ネムを鎌で刈り取る。 今日は、中学校も奉仕作業で、運動会前の運動場除草作業。 そちらは朝8時からの作業で、旦那と娘が出かけた。 朝、バタバタ。 なぜって、糖尿病のばあちゃんのカロリー計算した食事を準備、薬とインシュリンの投与、これをしなければならない。 しかも、朝になってからばあちゃんは 「エアコンがどうしても切れない」 と言ってきた。 切らないように病院の先生に言われたのに、もう忘れてしまった様子。 しかし、説明している時間がなく、旦那が苛立って怒鳴りかけたので 「エアコンはそのまましといて下さい。みんなもう出かけなアカンので、帰ってからね」 と言い、やり過ごした。 不満そうなばあちゃんにインシュリンを打ってもらい、食事を開始したのを見届けてギリギリの時間に出かけた。 やれやれ。 作業は11時に終わった。 朝の田んぼは風がなく、ジリジリと陽射しが照り付ける。 でも、一緒に出ている近所の見知ったおばさん達との雑談は楽しく、また、一面に凪ぐ稲穂の広々とした景色は開放感があり、とても気分がよかった。 長いこと雨が降っておらず、田んぼの中は土が締まっていて歩きやすかった。 雨が多い年は足が泥に埋まり、なかなか進めないのだが。 いきなり、顔面にパシッと何かがぶつかってきてビックリ。 何かと思ったらバッタでした。 よく見れば、バッタだけでなく、クモやアブラムシ、トンボなどいろんな生き物が稲穂の中で息づいている。 ああ、これも命。 「ごめんよ、通しておくれね」 挨拶して先に。 10時頃から風が出はじめ心地好かった。 爽やかさを感じるのだから、もう秋の風だね。  農帽子  稲穂の海を  漂いて 午後は娘がお寺のお楽しみ会であるバーベキューに行った。 夕方、旦那は畑を豆トラクターで起こしに行った。 やっと一日終了。 お疲れ様。
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