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「朝だよ~!!」
もう朝か……。
アリアの声がする。
とうとう出発の日の朝なのだが俺は朝が弱い。
「あともう少しだけ……」
「早く起きなよ~!!」
「あとちょっと……」
「てい!!」
「いてっ!?」
一瞬、何が起きたかわからなかった。
目の前には天井…横にはベッド?
あぁ~アリアに横から蹴り飛ばされたんだな。
俺は仕方なく立ち上がった。
「早く起きないからいけないのよ!!」
「わかってるよ……」
正直、まだ眠いが二度寝するわけにもいかないので渋々、支度を始める。
家を出て近くの井戸まで行くと水を汲み顔に二、三回かける。
「冷てっ!!」
予想以上に冷たかったがそのおかげで目が覚めた。
俺は家に戻りアリアが作った朝食を軽く食べると村長から貰った剣を背中にからい村の入り口へ向かった。
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