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覇王は剣を突きつけ言い放つ。
「我が剣を止める者は貴様ではなかったようだ……」
天使が描かれたステンドグラスから見える月は片膝をついて覇王を見上げる男を照らす。
「矢張りお前にはかなわないか…ベルメサス……」
殺されるとわかっている人の顔ではないように、その男は微笑んでいる。
覇王はその言葉を最後まで聞くと剣を振り上げそれを躊躇いもなく振り下ろす。
「これで…良かったんだ……」
男は最後にそう呟くと床に倒れ込んだ。
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