帝都ギフェルネシア

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「すごい……」 思わず目の前の光景に呟いてしまう。 俺は初めての都会に驚いた。 エルラ村の人口は約100人程度。 だが目の前の巨大な広場にはすでにその人数を越える人がいるからである。 「ギフェルネシアははじめてかい?」 近くにいた人の良さそうな青年が声をかけてくる。 「あぁ…そうだがなんでそう思ったんだ?」 「いや…君があまりにも珍しそうな目でまわりを見てるからだよ」 青年はニッコリ笑いながら言ってきた。 まわりからでもわかるような田舎者の反応をしていたことに少し恥ずかしさを感じる。 「僕の名前はレンス・トレヴァー気軽にレンスって呼んでいいからね」 「俺はレグルスって言うんだ ひとつ聞きたいことがあるんだが……」 「なんだい? 僕が知っていることならなんでも教えてあげるよ」 見た目で人を判断するなという言葉があるがレンスには当てはまらないようだ。 「ギフェルネシア城にはどの道を通っていけばつくんだ?」 城は見えているのだが、いろいろな建物が建っているせいで道がとても複雑になっておりたどり着けるか正直、不安だ。
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