帝都ギフェルネシア

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「散らかっててごめんね」 レンスの家に入ると確かに物は多いものの綺麗に整頓されていた。 しかもその物のほとんどは大量の剣や槍などの武器だ。 「凄い量の武器だな? 帝国兵か何かか?」 「いや…帝国の兵士じゃないよ まぁ趣味みたいなものかな……ははは……」 俺はその言葉に違和感を感じたが泊めてもらう身なのでそれ以上深く追求するのはやめておいた。 「君の部屋は二階の奥だから 部屋にあるものは自由に使って構わないからね と言っても何もないけど」 レンスは苦笑いをしながら言った。 「何か悪いな…わざわざここまでしてもらって」 「いいよ 別に あっ観光でもしてきたらどうだい? 珍しい物がいっぱいあるよ」 「そうだな…… レンスはこれからどうするんだ?」 「僕はちょっと用事があるから 夜までには帰るよ あっそうだはい これ!!」 レンスは近くの棚から地図と鍵を取り出し、俺に渡してきた。 「ギフェルネシアの地図とこの家の合い鍵 地図は特に必要でしょ?」 「確かにこれがあるとありがたいな」 俺は適当に地図をみながら答えた。 地図を見るとさらにこのギフェルネシアの広さがわかり、エルラ村がどんなに小さいものなのかがわかる。 「じゃあ僕はそろそろ行くよ!!」 そういうとレンスは家を出た。
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