帝都ギフェルネシア

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「ようやく着いたか……」 ━━カンッカンッカンッ!! 目の前の建物からは鉄をたたく音がする。 俺はようやく鍛冶屋の前まで来た。 「ここにガルバスがいるのか?」 俺はその建物の中へ入っていった。 中はとても暑く汗がでてくる。 ━━カンッカンッカンッ 奥で人が剣を鍛えているようだ。 俺はまわりを見渡しながらその人のところまでゆっくりと歩いた。 「ここは鍛冶屋だ 何か用事でもあるのか?」 頑固そうな老人がこちら気づき不機嫌そうな顔で話しかけてくる。 「あの…ガルバスって言う人を捜しているんですが知りませんか?」 情報が聞けなくなったら困るので慣れない敬語を使ってみる。 「ガルバスか…… お前さんは運がよかったな…ヤツならちょうどこの都に滞在している 直にここへくるじゃろう して…何故お前さんがガルバスを知っているのじゃ?」 レンスの事といいガルバスの事といい俺は今日、つきまくっているようだ。 「エルラ村の鍛冶屋のおじさんから聞いて……」 「エルラ村の……? あぁヌオか!!あいつは儂の一番弟子でのぉ とても優秀じゃったわい」 あのおじさんがそんなに優秀だったとは……。俺は少し鍛冶屋のおじさんのことを尊敬した。 「ガルバスがくるまで少しここでまっておれ」 「わかりました……」 正直こんな暑いところで待つのはいやなのだが、この頑固老人がまた機嫌を悪くしても困るのでここで素直に待つことにした。
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