帝都ギフェルネシア

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「爺さん~今帰ったぞ~」 「ほら来たぞ」 頑固老人は声がしたほうを向いて俺に知らせる。 そこから歩いてきたのは片手に瓶をもって顔が酔っ払いのように赤い三十代の男だった。 「そこの坊主は爺さんの弟子かい?」 男はふらふらしながらこちらへ歩いてきた。 ここで訂正しよう。酔っ払いのようにではなく確実に酔っている。 「いや…お前さんに用事があってきたみたいだぞ」 「俺に何のようだ?」 想像していたのとかけ離れていたガルバスに少し困惑する。 「用ってわけじゃないけど…… エルラ村の鍛冶屋のおじさんと知り合いなんだろ? そのおじさんがガルバスって人に一度会っておけって言っててな」 頑固老人が言ってたから多分おやじの名前はヌオって言うんだろうな……。 「なんだヌオの知り合いか? あいつは俺の友人でな なかなか凄いヤツだったぞ まぁ俺にはかなわないがな」 やっぱりおじさんは凄い人だったんだな……。それよりこのガルバスって人は本当に凄いのだろうか? 「とりあえず鍛えたい武器があったら俺のところに持ってこい!! 酒か煙草をくれれば無料でつくってやるぞ」 こいつは駄目人間の良い例だな……。 まぁいつか役にたつだろうな。
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