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「何が起きたんだ?」
真剣な表情でユーリさんは聞いてくる。
「昨日、ギフェルネシア城にカラスを引き連れた謎の男が忍びこんだようで……」
「続けてくれ……」
「その男はギフェルネシアの兵士達を殺していきベルメサスのもとまで行ったそうです」
ユーリさんは何かを考えるように目を閉じた。
「ベルメサスと一戦、交えたそうですが力の差を見せつけられ逃げたようです」
「ベルメサスから逃げることが出来たとはな……」
確かにベルメサスから逃げるなんて普通の人では無理だろう。
「多分、もうギフェルネシアからは離れたと思いますが一応気をつけたほうが良いですね」
「そうだな……
とりあえずもっとその情報が欲しい
少し強引な手だが聞き込みに行くか……」
そう言うとユーリさんは剣を手に持ち立ち上がった。
「……はい」
僕はそう返事をするとユーリさんと一緒にカフェの外へと出た。
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