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倉庫まではわりと近いのだが登り坂が多いため少し疲れる。
だが「あれ」というのが気になるため全力で走り、倉庫の前まで来た。
この村にしてみてはわりと立派な倉庫であり今まで一度も入ったことがないため何があるのかは知らない。
倉庫の入り口まで歩くと扉が開いたままになっていた。今まで入ったことがないため入っていいものなのか迷いながらも好奇心には勝てずゆっくり中を覗く。
「村長!!来たぞ」
「おお!レグルスか…待っておったぞ」
村長は倉庫の奥のほうから立派な剣を持ちながら歩いてくる。
村長は昔、帝国の兵士だったらしくとても筋肉質だ。
「その剣はいったい?」
とにかく村長が持っている剣のことが気になり尋ねる。
「あぁ…これか
明日お前は皇帝に剣を献上しにいくだろ?ギフェルネシアまでの道のりはわりと物騒でな…丸腰でいかせるのもなんだから、兵士だった頃に使っていたこの剣をお前にあげようと思ってな」
そういうと剣を鞘から抜き俺に見せてくる。
「おぉ!!村長ありがとう!!大事に使うよ」
俺は今まで木刀で訓練をしてきたため本物の剣を間近で見たのは初めてだった。
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