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「だがその前に……儂と戦ってもらおう。」
そういうと村長は俺をみながらニッと笑い、剣を鞘に収めた。
「やっぱり、そうでなくっちゃ
おもしろくないよな」
俺は小さい頃に帝国兵であった頃の村長の話を聞き兵士に憧れ、剣の訓練を今も続けている。
その訓練の成果をようやく見せつけることが出来ると思いとてもワクワクしている。
「じゃあ早速、始めるとするか…ルールは簡単、お前の剣術で儂を認めさせるだけだ」
認めさせる?とりあえず攻撃をあてればいいんだろうな…そんなことを考えながら倉庫の外へと出た。
村長は倉庫にあった木刀を二本、持ち出しそのうち一本を俺に投げてきた。俺はそれをキャッチすると剣を片手にもって構えた。
「なかなか良い構えだな
さぁどこからかかってきても良いぞ」
村長が剣を構えながらそう言う。
どこから、とは言うが流石もと帝国兵だけあって隙がまったく見られない。
俺はこのまま見ていても仕方ないので村長に向かって走り出した。
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