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「策なしで飛び込んできても儂は斬れんぞ?」
勿論、策なんて考えてない俺はまずいと思ったが一度走り出したためもう止まれない。
村長は木刀を振り上げ俺に切りかかる。
だが俺は村長が木刀を振り上げた時に出来た隙を見逃さなかった。
「そこだ!!」
俺は木刀を横に振り、がら空きだった村長の横腹に切りかかる。
「うごっ!!」
木刀は見事に村長の横腹に命中した。
だが村長は横腹に食い込む木刀を掴む。
「なかなか良い洞察力だだが狙うところはいいが威力が足りんぞ」
「ぬ…ぬけない!?」
どんなに力をいれても木刀はぬけなかった。
なんていう握力なんだ。
「さて次はどうする?」
そう言って村長は木刀を俺の頭を目掛けて振り下ろしてきた。
木刀と言えど村長の力で頭に当たったらただじゃすまない。
目を閉じてはいけないとわかっていても閉じてしまう。
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