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そんなことを考えてから数秒たったがまだ木刀は落ちてこない。
恐る恐る目をあけ上を見上げると木刀が落ちてきた。
「痛っ!!」
「はははははは!!!まだまだ修行が足りんのう」
村長は俺の頭の数センチ上から木刀を落としたらしい。
「てことは……不合格なのか?」
俺は頭をさすりながらきく。
訓練はかなりしたつもりだが実際に死と隣り合わせで戦ってきた村長の相手ではなかったようだ。
「微妙なとこだが一応、合格だ
儂に攻撃を当てることが出来たしの」
「それは喜んでいいことなのか……?」
なんだか複雑な気分だが一応、合格と言われ少し嬉しかった。
「ほれ!!とりあえず剣はやろう」
村長は倉庫から剣を取り出し俺に投げ渡した。
ずっしりとした木刀とは違う重さが両手に広がる。
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