思わぬ来訪者

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で、数分後。 「ほんっと~~~にごめんなさぁいっ!!」 「…まぁ、俺も俺だし良いけどよ…痛てて」 「ぷはぁ~…」 茶の間でちゃぶ台を挟み顔中に絆創膏やガーゼを貼り付けたガルムと隣に座りのほほんと茶を啜るミラルーツを前に、彼女は畳に額を擦り付けんばかりの土下座っぷりを見せる。 何でもちゃんと話を聞くと今日雪山にラージャン退治に向かった際、事もあろうに今着ているワンピース姿のミラルーツがエリア7のキャンプ跡地で『遭難』していたので慌ててリタイアして連れ帰り、やがて目を覚ましたので一安心と風呂に入っていたら『お礼に妾が背中を流してやるのじゃ!』と乗り込んで来て取っ組み合いになってた所へナヴィが…と言う状況だったらしい。 「まぁまぁ、もう済んだ事じゃし良かろうが?」 「元はテメェのせい…だっ!」 「あだっ!?、ひ、酷いのじゃ!、鬼畜じゃ!、傷物にされたのじゃ!」 「だから誤解を招く様な事言うんじゃねぇよ!!、おかげで読者の一部から俺がロリコンの疑惑掛けられてんだぞ!?」 「?、何の話?」 「あ、いや、独り言だ」 のほほんとKY発言を繰り出したミラルーツにゲンコツを飛ばし、ガルムの怒号が茶の間に響く。 「つか何であんな場所にんな薄着で居たんだよ?、第一もう二度と会う事は無いんじゃなかったのか?」 「いや~…流石の妾も因果率、つまり運命だけはどうにもならんでの、幸か不幸か妾が目を覚ましたのは始めてお主らと一手交えたあの小島だったのじゃ」 その後もバツが悪そうにしながら、ミラルーツは話を続ける。
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