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自分には何もできないと思い知らされるだけだ。 声を張り上げて叫んでも、きみには届かない。 全く俺に気がついてくれないんだ。 泣いてばかりで俺には目もくれない。 俺に気がついてほしい。 俺を見てほしい。 俺に抱きしめさせてほしい。 こんなことを思うなんて今までの俺にはありえない。 だけど、こんなにも気になるんだ。 どうしてか分からないけど、気になって気になって仕方ないんだ。 天使のように美しかったきみを羽ばたかせてあげたい。 だけど 無力の俺には何もできないんだ。 悔しくて、悔しくて 俺も泣きたくなった。 突然誰かに突き落とされ真っ逆さまに落ちていく。 …きみは…だれ、だ…?
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