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少年と遊んでいたマサカズ君だったが、中々親が迎えに来ない。そして、とある保母さんがやって来ては
「今日も私が送りますから」
よし、ここはカッコイイ所を見せなければ!と結局マサカズ君が少年を送る事にした。
そして少年の家、玄関前で母親がちょうど帰宅している所だった。
高鳴る鼓動、母親は息子を見つけると駆け寄ってきては何度も深々と頭を下げ
「いつもすみません、すみません…」何度も何度も…
そして、玄関から旦那らしき人が現れ「遅ぇぇんだよ!」と少年の母親に怒鳴り散らし、少年は母親の後ろに隠れる。
「何で迎えに行ってくれないの…今日も遅くなるからって伝えたよね!」
「は?覚えてねぇよ…おら、今から働かないといけねぇんだろ?さっさと仕度して出て行けよ!」
怒りが込み上げてくるマサカズ君、マサカズ君の異変に気づいた母親は「いいんです」と川平 慈温風では無いが言った。
「俺なんか今日までずっと、1日で仕事クビなんちゃ!でも働くんちゃ!」
お前も働けとマサカズ君は旦那を殴った。そして旦那はマサカズ君を見上げ
「お前は…天才…マサカズ君…じゃないか…グハッ!」
その場を去るマサカズ君に少年は大きな声で言った。
「また明日も遊んでくれるよね!!」
マサカズ君は後ろ姿のまま首を横に振り
「僕の明日は、また新しい仕事を求めなければならなくなった…」
そんなマサカズ君に少年の母親は
「辞めないで下さい、マサカズ君が辞める理由はありません」と言ったがマサカズ君は天才らしく何も言わずに去ってしまう。
言える訳が無い…旦那さんを殴ったのはむかついたからであって、辞める理由は他にあります…
「僕はこれ以上あなたを好きになってはいけないから…」
お前は寅さんか…などと思いながらも、天才マサカズ君の命が尽きるまで、あと
「360日…」
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