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「えぇ~今日から君達のクラスを担当する事になった天才マサカズ君だ、よろしく!」
教壇に立ったマサカズ君を生徒達は歓迎し拍手を送る。天才マサカズ君は出席を取りながらその生徒の顔と名前を覚えようと必至だった。
よし、男子はだいたい覚えたぞ!次は女子だ!と最初の生徒の名前を呼ぶと生徒は「はい」と返事をする。
「相内 美恵さん!」
「はい」
その瞬間、体に電流が走った。何だこの胸騒ぎは…仮にもこの僕、天才マサカズ君は教師なのだぞ!
笑顔で返事をした美恵ちゃんは天才マサカズ君のタイプ、ドストライクだったのだ。
動揺を隠しながら生徒の名前を呼び終える。心臓は高まる一方でチラチラと美恵ちゃんをチラ見するマサカズ君。
すると、ある男子生徒がマサカズ君を見て一言。
「あれ?マサカズ先生何か顔赤くないですか?」
「そんな訳ねぇ~やろぉ~がちゃ!」
更に赤くなる顔面、クラスに沸き起こる笑い、美恵ちゃんも可愛らしい笑顔で笑っている。
「なんかちゃ!さっそく授業を始めるぞ!」
1限目は数学、天才マサカズ君は数学の担当なのだ。
「それじゃぁ~この問題わかるんかちゃ!」
天才マサカズ君が大きく黒板に書いたのは
χ=7+γ
「γが7の時χはなんになるか答えなさいっ!」
本人は気付いていない、これはただの算数なのだと…呆れ返る生徒達。だがそんな中、美恵ちゃんがサッと手を上げる。
マサカズ君の心臓は今にも張り裂けさそうだった。
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