勝利の栄光を君に

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 やはり天才は違った。中村 ○輔、本田 ○佑をも超える天才レフティーと表されギラヴァンツ○九州の選手となったマサカズ君。  そして、スタメン起用でそのピッチに立つ。  「マ~サカズ!マ~サカズ!マ~サカズ!」  サポーターの期待も大きくマサカズコールが本城に響き渡り、天才マサカズ君もその声援に答えピッチを駆け回る。  が…開始10分、マサカズの足が止まる…  ○九州は現在10:11と不利な状況に置かれ防戦一方となる。  ブーブーブーブー!鳴り止まない天才へのブーイング。  「おぉ~っ!とピー♪九州早くも選手交代のようです…代わるのは…」  「きっとマサカズ君でしょうねぇ…完全に足が止まってますし、監督も予想外な展開でしょう…」  結果は1対1のドロー、前半のミスさえなければマサカズ君の交代で入った、タ○チ選手の同点ゴールが決勝点となっただろう、と実況は連呼したそうな。  天才レフティーマサカズ君はその日に契約を切られる事となった。が、マサカズ君は全く気にしていなかった。  帰り道、マサカズ君は鼻歌を歌いながら、溜め息を吐き出し呟く。  「疲れたね!」  天才マサカズの命が尽きるまで、あと…  「364日」
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