勝利の栄光を君に②

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 天才故にその理解をしてくれる人は少ないな…とマサカズは思いながらも振り返りドームを見つめる。  そんなマサカズを小さな小学生が見つけ駆け寄ってくる。  「なんか、おじちゃん見た事ある!サイン頂戴!」  「しょうがねぇな…」と少年のシャツの背中に油性ペンで  「天才参上!」と汚い字で書いては笑って走り出す。少年はマサカズに、ありがとう、と大きく手を振っている。  思わず心に思った事がふと言葉になり出てしまう。  「スポーツはダメやな…」  天才マサカズ君の命が尽きるまで、あと  「363日」
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