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レティンが銃に目を戻しそう言うと、クローゼも目線を外す。
「お前‥‥言葉の意味わかってる?なんで断定系なんだ?」
「‥‥?」
レティンはまたクローゼを見て、コクンと首を傾げた。
視線の先にいたクローゼは何故か少し悲しく見える。
レティンはぼそっと思いついたことを言ってみた。
「‥‥フォルニーアさんですか?」
するとクローゼはおもいっきり顔をしかめ、レティンを非難の目で見る。
「どういう思考回路でそうなるんだよ‥‥違ぇよ」
何故かレティンはさらに呟く。
「じゃあ‥‥ネイトさんですか?」
クローゼは更に顔をしかめる。
「ぶん殴るぞレティン」
「‥‥?」
レティンは真面目な顔でまた首を傾げる。
そして、少し考え‥。
「では‥‥ロア‥」
クローゼが怒鳴りあげて遮る。
「何で途中から俺は男好きになってんだっ!ああ!?本当にテメェの思考回路は食物繊維で出来てんのかっ!?」
するとレティンはまたも真面目な表情で、宥めるように言う。
「あ‥‥いえ、クローゼさんは女性恐怖症だったなと、思い出したので‥‥」
「意味がちげぇんだよ‥‥!」
――まるでコントだな‥‥。
少し離れたデスクから様子を眺めていたネイトはそう思った。
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