VS 近衛隊800人

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無線から、聞き慣れた声が聞こえた。 それは、ソフィアと共にアジトに残ったロアだった。 [十秒で開けろ] 「じっ‥十秒!?」 アジトの三台のパソコンの前でロアは、ネイトから送られたデータを常人離れしたスピードでキーを打ち解析した。 「出来たよ!」 そして、案の定ものの十数秒で解いてしまった。 「やればできるじゃないか天才」 [‥‥ネイトに言われても皮肉にしか聞こえないよ] ネイトはロアとお互いに笑い合ったあと、ゆっくりと扉を開けた。 「‥‥裏口からとはいえ、敵はいるはずです」 ネイトがそういうと、高来が肩をぴくっと震わせる。 「敵‥‥さっき言ってた、近衛隊?」 扉を開けかけたネイトは高来に振り返り、まるで楽しむような軽口で言った。 「近衛隊と言うよりかは、金で雇われた外国の傭兵ですがね。数で言うと、八百前後かな」 「八百!?」 高来は思わず叫んでしまった。 同時に、ネイトは苦笑した。 「声が大きいですよ」 フォルニーアも後ろで苦笑していた。 ごめんなさい。 と、高来はまた謝った。 「ロア、F1の21監視カメラ、ストップしてくれ」 [おいさ。――F1の21監視カメラ‥録画ストップ‥‥巻き戻し再生スタート。いいぜネイト] ネイトを先頭に、高来、フォルニーアと続いて薄暗いビルの廊下に侵入した。
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