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「おめ-----!!!」
孝介が続きを叫んでいた。
「ここは…天国か?」
影丸が見渡すと、ここは360度海に囲まれた孤島であり、一軒の家が建っていた。
「うお-----!!!」
どうやら、孝介はまだGORILLAと戦っているらしかった。
そんな孝介を見て、一時でもあの馬鹿を信じた自分が、恥ずかしくなった。
「おぬしら、うるさいぞ」
影丸は、声のした方向を向く、孝介も声に気付いたらしく、同じ方を見る。
こうして、二人で同時に叫ぶに至った。
~~~~~~~~~~~
「神だと!…やっぱり俺死んだんだ…」
影丸が絶望したように言った。
「いや、死んどらんよ。ここに転送しただけじゃ」
「へぇっ?…………つまり、あのハンマーで潰されるのが転送だと…」
「そうじゃよ」
影丸の脳裏にハンマーの恐怖が蘇る。
「まぁ…俺は最初から気付いていたがな!」
「ほぉーおぬし、なかなかやりおるのぉー」
「まぁな」
孝介と自称神のやり取りにツッコむ気にも、ならなかった。
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