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僕は…夢を見た…辛い夢を…
「このバ~カ!」
目の前にはいたのは8人位の男子生徒…
「止めてよ!」
これは…僕…?!
「止めろだって~」
「バッカじゃねぇのお前♪」
止めるように声を張り上げるが止まらない。
突き飛ばされ…髪を引っ張られ…雑言を叩かれ…
そう、僕は外の世界にいた頃……いじめを受けていた。高校に進学をして間もないとき…いきなりだった。
「さぁ~て…こいつの女みたいな髪を切っちまおうぜ」
髪を捕まれハサミが僕の髪に近づいて来る。
「やめろぉぉぉ!!」
その時…
「なんだ?お前…ぐあ!!!」
鈍い音が響き渡った。
その方向を見ると2人が呻きながら倒れていた。
「この野郎!…がっ…!」
襲い掛かる、そして鈍い音が終わると当時に全員返り討ちにされた。
そして目の前には僕の髪を切ろうとした少年が持っていた鋏が滑る様に転がっていた。
「大丈夫かい?」
その人は僕と同じ高校の一年上の先輩だった。
「ありがとうございます……名前は…?」
「俺は明義 友清、皆のヒーローだぜ。自称だけど♪」
「ヒーロー……?」
「あぁ、そうだぜ♪」
その笑顔は……
まるで…
太陽の様に
優しかった……
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