第2章 クラスの中の再会

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校長室を出たイルとレオン先生は教室の方に向かっていた。 「教室に着くまで長いですね。」 「1つの学年で大教室1つを使うのが基本で、それ以外は図書室やトレーニングルームなどという施設が多い。 分からなければ後でクラスの生徒に案内してもらうといいだろう。」 「分かった。」 「……と、ここだ。」 上の方には「1年教室」と書かれている黒いプレートが貼られてあった。 「ここがイルの通う教室だ。合図を出すまではここで待っていてくれ。」 そう言うと、レオン先生はドアを開けて教室の中に入った。教室の中は多くの生徒が話していた。 「朝のHR始めるぞ!廊下で諸事情で遅れた新入生を待たせたくなかったら席につけ。」 「レオちゃん!その新入生って男?女?」 「(レオちゃん?この教室の担任、そんなあだ名で呼ばれているのか?)」 「知りたかったら自分の席に座れ!それじゃあ入れないぞ。」 教室にいる生徒はそれぞれ自分の席に座った。
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