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ガルア先生と別れたイルとアクセルは、別の校舎の中を歩いている。
「アカデミア内の施設を分類すると、学習エリア、生活エリア、研究エリア、訓練エリア、学生寮、アカデミアタウンの6つの施設が集まっているんだ。今、俺達がいるのは新しく出来た研究エリア。」
廊下の方から中を見ると、学生が魔物の観察を行っていた。
「規模は他のアカデミアよりは小さいけど、十分実験や開発が可能な広さなんだ。
ここで開発された対魔物用戦闘アイテムは結構人気で、なかなか手に入らない。」
「私は回復用のアイテムは使うけど、対魔物用戦闘アイテムはほとんど使わないから、よく分からない。」
「俺も。じゃあ次は訓練エリアに行くぞ。」
出入り口の方に向かおうとした時、背後の窓ガラスが割れて魔物がイルとアクセルの方を見ていた。
「これってどういう展開?」
アクセルはイルに聞くが、イルは、さぁ?と答えた。
「丁度よかった!君達!そこのバジリスクを捕まえてくれ!」
「この蛇を?しゃ~ね~な。俺がやるからイルは手を出すなよ。」
「アクセル1人で平気?」
「平気平気!こんな弱い魔物にやられるかよ。」
アクセルはバジリスクに向かって走り出す。
「気をつけて!」
窓ガラスが割れた部屋から別の生徒がアクセルに向かって叫ぶ。
「そのバジリスク、私達がたくさん改造したから……」
「ん?」
「戦闘能力が半端なく強い!」
「ぐぁっ!」
バジリスクの尻尾で壁に叩きつけられ、砂埃が発生した。
「…………アクセル~、無事~?」
そんな中で、イルは呆れた声でアクセルに向かって言った。
壁の方から血をダラダラに流しているアクセルが出てきた。
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