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「遅くなりました。」
1年教室に戻ったイルとアクセル。中にいた生徒は様々な魔器を出して生徒達と会話していた。
「戻ってきたか。…その頭はどうしたんだ?」
レオン先生はアクセルの頭を見て聞いた。
「研究エリアで改造バジリスクにやられました。」
それを聞いてレオン先生は呆れた。
「特待生なのに大丈夫か?」
「大丈夫!」
「分かった。それじゃあ魔器の作成のやり方を説明するぞ。」
レオン先生は2人に手で持てる大きさの石を渡した。
「これは魔鉱石という魔器を作るためのものだ。この魔鉱石に魔力を少し流せば自分用の魔器になる。」
「分かった!じゃあ俺からいきま~す。」
アクセルは魔鉱石に魔力を流す。魔鉱石が赤い光を優しく放つと、大剣に変わった。
「うん、大きさも良いし、振りやすい。」
アクセルは軽く大剣を振って感触を確かめる。
「魔器をしまう時は、空間魔法を開いてその中にしまえばいい。」
「了解。」
アクセルはねじれた空間を開いて大剣をしまって空間を閉じた。
「それじゃあ私だね。」
イルは同じように魔力を流す。魔鉱石が銀色に光を放つと、デザインの違う一対の指輪が二組手の中にあった。
両方とも銀色の指輪だが、片方は羽根が彫られている指輪、もう片方はシンプルな指輪だった。
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