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「イル、念話に変えてくれるか?」
「分かった。」
イルは小声で呪文を詠唱すると、頭の中に声が聞こえた。
『これでいいの?』
『あぁ。入口の方で何人かの生徒が俺らに向けて何か仕掛けようとしてる。気をつけた方がいいな。』
『そうね。仕掛けてきたらやり返す?』
『上等だ!』
「おい。」
念話で会話をしていると、2人の後ろから声が聞こえた。後ろを見ると、頭が悪そうな生徒が10人程立っていた。
「俺達に何か用なのか?」
アクセルは聞くが、返事がない。イルの横に立っていた生徒が右手にハンマーを出して殴り掛かるが、アクセルと共に消えて、ハンマーは隣に立っていた生徒に当たった。その行動に昼飯を食べていた生徒達が大爆笑だった。
「アハハハハ!味方に攻撃が当たっちゃうなんてバカじゃないの?」
イルとアクセルは食堂の天井に足をつけて逆さまの状態で笑っていた。
「さっさと降りて来い!」
「何で俺達に怒っているんだ?理由は?」
「お前らが特待生だからだ!」
「うわっ、よくあるパターン。」
「軽く相手するか?」
「そこまでだ!」
アクセルがイルと作戦会議をしていた時、少し離れた所で声が聞こえた。
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