第3章 昼食時間の出来事

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「……」 「……」 目の前で起こっている出来事にシオンとカイトは何も言えなかった。 「魔器を出している2年生を赤髪の奴が倒して…」 「しかも、この2人は無名魔法を簡単に扱っている!?」 多少驚きを隠せないカイトとシオン。 「イル!早く食堂に行こう!もう時間があまりないって!」 「分かった、転移!」 イルは転移でアクセルと一緒に食堂に向かった。 「!?転移を使った!」 2人がいない戦闘スタジアムでカイトはまた驚いていた。 「風の魔法石を使った感じは無かったな。」 エンディアには3つの魔力を含んだ魔導鉱石があり、魔法石、魔石、魔導石に分けられる。 順番に初級魔法、中級魔法、上級魔法までの魔法陣を刻むことが出来て、魔導石に初級魔法の魔法陣を刻めば、魔導石の魔力が無くなるまで使い続ける事が出来る。 「まぁ、使い魔の契約が終わった後に聞けばいいか。」 「そうだな。」 シオンは転移でカイトと一緒に訓練エリアのグラウンドに向かった。 食堂に着いたイルとアクセルは昼飯を5分で食べ終わったらしい。
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