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「はい、SSランク任務ご苦労様です。任務の報奨金はいつもの様に口座の方に入れておきました。」
「いつもすまない。私は部屋に戻るよ。」
「あっ、それなんですが…ギルドマスターからの伝言で『任務の報告が済んだなら、私の部屋に来てほしい。』と言われております。」
その言葉に黒いコートの人物は溜め息をついた。
「またか。これで何回目だよ。」
職員は苦笑いをしながら言った。
「移動用魔法陣をお使いになってください。」
「分かってる。」
黒いコートの人物は受付カウンターを離れ、移動用魔法陣がある部屋に向かった。
移動用魔法陣は簡単に言えばエレベーター代わりのような物だ。高い建物や指定した場所に移動する際に使われる。
移動用魔法陣のある部屋に入り、魔法陣の中央に立った。
「最上階。」
そうつぶやくと一瞬にして消えた。
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