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同じような部屋に着き、黒いコートの人物は部屋を出て廊下に出た。
最上階には部屋が2つしかない。1つは移動用魔法陣の部屋、もう1つはギルドマスターの部屋。
黒いコートの人物はギルドマスターの部屋のドアをノックした。
「入ってください。」
部屋の方から男性の声が聞こえ、部屋に入った。部屋の中は1人で使うには広すぎる部屋で、部屋の半分は仕事用の机にテーブルとソファー。もう半分はキッチンやベッドといった生活スペースだった。
「任務お疲れ様。」
そう言ってきたのは右目に眼帯をしている黒髪短髪、黒目の男性だった。机に向かって書類を整理していたようだ。
「部屋の中にいるんだからコートぐらい脱ぎなよ。」
「…それもそうね。」
そう言って黒いコートを脱いだ。腰まである銀色の長い髪を後ろの方で1つに結び、目の色は金色。服は白のシャツに黒の長ズボン、黒のブーツというシンプルな格好をしていた。
「相変わらず無愛想な顔だね、時々笑わないとダメだよ?だから周りの職員から男に間違えられるんだよ。」
「私は女だ。何回言っても周りの奴は聞かないから無視しているんだ。」
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