第三章・ゴマ生活

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名前は「ゴマ」由来は黒ゴマからきている。 黒ゴマを連想するくらいなので姿は真っ黒。長い綺麗な尻尾が自慢。 私ではなく本人の意思の自慢だ。 ゴマは「猫又」人語も話す。普通の猫のふりもする。 猫又は、用心深く滅多に人の世界には入って来ないし妖気も消せる。 でも私のお母さんは、私が産まれる前に捕まえたらしい。 私は両親を殺された後、夏目クリニックに初めて来た時に檻に入れられて人語で怒っていた少し大きめの黒い猫を見て一目で気に入った。 飼いたいと叔母さんに強く願うと結構あっさり飼える事になった。 多分、その時の私はあまり感情を出さない子供になっていたから、珍しく感情を出したのが叔母さんやお爺様には嬉しかったらしい。 私は、その頃の記憶はあまり覚えて無いがゴマとの出会いはハッキリ覚えている。 猫又なので普通に飼う為には「契約」が必要になる。 ・主人を守る。 ・主人の家を守る。 ・主人の命令に従う。 と、契約をしてその日から私とゴマの生活が始まった。 因みに、叔母さんは契約しなくても猫又を扱えるくらい力があったので問題はなかった。
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