第五章・蛇の神様

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「いってきま~す」 「あぁ、いってらっしゃい」 鍵を閉め自転車に乗る。今日は少し早めに起きれたから余裕があるので普通に学校に向かっていた。 (あっ!?そうだ!鶇に何て言おう……実は鬼でした~。何て言えないしなぁ。) と考えながら答えも出せず学校に着いてしまった。 席に着いてからも考えてた。 「光~、おはよう」 声をかけて来たのはクラスの委員長、オマケに学年別で一番頭のいいと噂の沢田沙耶(サワダ.サヤ)。 「おはよ~、沙耶」 沙耶も中学からここの学校に入ってきた組。 中学一年と二年の時同じクラスだった。 「何か凄く難しい顔してたよ。何かあったの?」 沙耶に見られてた。ちょっと恥ずかしい。 「イヤ、ちょっと考え事してて……」 沙耶は少し心配してる様な目で見てくる。 こればっかりは沙耶にも言えないし昨日叔母さんに相談しとくんだったと後悔してた。 「大丈夫。くだらない事だから」 「そっか。何かあったら相談にのるからね」 「ありがと。そん時はよろしく」 沙耶は、じゃあね。と言って違う女の子グループに入っていった。 絵に描いた様な優等生っぷりは同じクラスだった時から変わってないんだなぁ。 因みに私は女の子グループには入っていない。 中学の時から何と無く群れるのが苦手で。 かといってイジメられてる訳も無く自分でいうのもあれだが変な立場にいる。 ま、鶇が一番の友達だけど。 「おはよ~。光」 鶇が来た。 「おはよ~」 どうしよ~!?う~ん……。
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