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リンは一瞬して氷ついた
人間に見つかった?
「…あら?貴女傷だらけね」
鈴みたいにきれいな声でリンに
話しかける。
「…これ本物かな?」
そういいそっとリンの傷だらけの羽に手を当てるとリンは反射的にその手を振り払う。
「さ、さわるな!!人間め」
その言葉と同時に振り向きリンは固まる。
目の前にいた人間はとても美しく綺麗で見とれてしまうくらいな人間だったから
リンは真っ赤になりながら
後ずさりすると彼女は手を伸ばし
リンに語りかける。
「大丈夫よ、怖がらないでください…あまりにきれいな羽だったからつい…私ミクっていいます…良ければ傷が癒えるまで私のうちにきませんか?」
その可愛らしい声にリンは固まる。
人間にはこんな人もいるのかと
そしてリンはしばらく考えミクに訪ねてみた。
「どうして、人間のおまえが私みたいな奴を助ける、助けるメリットなんかないだろ」
するとミクは笑いながらこう答えた。
「私話し相手が欲しかったのそれにね、そんな傷でいたら傷が悪化しちゃうと思ってね、放っておけないのよ、だから手当させて」
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