出会い

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するとミクは扉の前で一瞬だけ止まりリンに語る。 「……今私1人しかいないの、使用人も誰もいないわだから安心して」 そういい中へと入っていく。 「……」 何となく自分がつれてこられた理由がわかったような気がする。 1人は寂しいからな 人間は1人では生きていけないと 確か人間の本にも書いてあったしな 「…んじゃお構いなく、おじゃまします」 部屋にはいりリンは早速手当をされた。 「スゴい傷…本当にどうしたの?」 「空飛んでたら鳥どもにやられた」 そんなことあるの?とミクは不思議に訪ねてきた。 そうだよといいリンはおとなしく手当を受けながらそっぽを向く。 なんとなく彼女を見ていられなかったからだ 全く人間はよくしゃべるな 「…久しぶりだな、こうやって普通に話すの?」 「1人なのか?」 手当が終わり片づけているミクにリンは訊ねると。 「最近母が決めた婚約者の話ばっかりで…私本当は結婚したくないのに…その話しかない」 「お母さんとかお父さんとかどうしてんだよ」 「…知らないわ、手紙しか来ないもの…くるのは婚約者の件かな、だからこうやって普通の会話は久しぶりなの」 「1人は寂しくないのか?」 、
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