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「わん!!わんっ!!!」 八房は蛛大(ちゅだい)という僧侶のもとに訪れた 「ん……??なんでしょう、八房殿。そんな焦られて…… まさか、姫様に何かあられたのでは!?!?」 「わぅぅぅ……!!きゃんっきゃんっ!!」 突然八房が苦しみ出す 「な……八房殿ッッ!!!」 《お願い……です… 姫様は…梓(あずさ)の呪いで……天に召されました… しかし…… 梓は里見家を恨んでいます……… ど……どうか… 梓の呪いをとき…… 平和な安房を…… 姫…様は… 私が… 私が必ずや守り…ます…… 蛛大さん…… どうか… よろし……く… おね…が……》 八房は死力を尽くし蛛大に訴えた 「わかりました… 必ずや… その命(めい)を果たしてみせます… 安らかに… お眠りくだされ…」 スッ…… 八房は優しくほほえみ静かに息を引き取った 「八房…殿……」 蛛大は静かに手を合わせ、お経を唱えた すると八房のからだから8つの玉が浮かび上がり 小刻みに震えている こ……これは……!?!?!? するとそれは瞬間的に消えた まるで時空をこえたかのように 蛛大は立ち上がり駆け出した 私にはやらなければいけないことがある まずは梓について調べ、あの8つの玉の行方を特定するのだ…!!!!
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