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神崎を降ろし、Kは電話をかけ始めた。
スリーコールで、相手は電話に出た。
『もしもし?』
「もしもし、僕だよ」
『あら、K?
あの子はどうなの?』
「ああ、十中八九来ると思うよ。
目が疑ってなかったからな」
『天才高校生……楽しみね』
「ああ……ところで、君らは手伝ってくれるんだろうね」
『私はいいわよ。
でも“D”は知らないわ』
「あいつなら大丈夫だ。
お前が一番不安だよ“I”」
『今回は特別よ』
プツン
電話は切られた。
電話をポケットにしまうと、もう一つ何か入っている。
「…………あっ」
ポケットに入っていたもう一つの携帯電話。
「……返すの忘れてた」
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