決断

7/8
前へ
/81ページ
次へ
「っ!ちょっと! 誰ですかこの人たち?」 「何照れてるんだよ」 高校生ながらにもわかる美人さに一瞬ほど目を奪われた。 てっ、照れてるんじゃないんだからねっ! 「なんでツンデレになる?」 心の中まで読みとれるんだ怪盗は。 あ、そうか。 「ああ、この人ですね。 “紹介”したい人たちって」 「ご名答。 簡単に紹介しよう」 そう言ってKはムキムキの人の方へと歩いていった。 「こいつは“D”。 見た目は厳ついが割と優しい奴だ」 「よろしくな」 そう言ってDは手をさしのべてきた。 この人が本気で俺の手を握ったらアルミホイルばりにぐしゃぐしゃになるんじゃないだろうな。 恐る恐る握手を交わす。 「んで、そこにいるのが“I”」 「よろしくねぇ」 よろしくも何もさっきから俺の頭をなでなでしたり髪の毛をわしゃわしゃしてんじゃねーか。 「よ、よろしくお願いします」 自分でも顔が引きつっているのがわかった。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加