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「で?」
相変わらず俺の頭をぐしゃぐしゃしながら“I”という女性に話しかけられた。
「なんで私達に協力してくれる気になったのかなぁ?」
言葉使いが……。
俺一応高校生ですけど。
「……つまらなかったから」
「天才高校生、神崎明良」
Kが呟いたその言葉に神崎ははっとなる。
「調べ上げたんですか」
「ちょっとね」
「天才高校生、神崎明良。
勉強、運動も昔からできた秀才で、彼に不可能なんて文字はなかった」
今度はIが手を止めて話し出す。
「だから、つまらなかったんだろ?
スリルを求めて、Kに付いてきたってところか」
今度はムキムキの人が喋った。
Gだっけ?Dだっけ?
「だが……こっちの世界に足を踏み入れたなら退屈はさせないよ」
最後にKが喋った。
そして一言追加した。
「ただ、命の保証もできないが」
神崎は、少しだけ微笑んでから、言った。
「おもしろいね」
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