〈第二章〉馬車の旅

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ユーアンに誘われて旅に出ることになった魔王 馬車内で二人から話を訊くと、以前国王から依頼されていた大魔王討伐を引き受けたのだとか 城に着くまでは、馬車移動だ ガラガラ……ガラガラ…… 馬車に揺られて移動することはや半日…… 魔王は特にすることもなく、暇な時間を過ごしていた ……連れの二人? 「これで二連勝ー♪」 「ぐあぁぁ……また負けたぜ。もう一戦するぞ?」 「いいよー。負けないけどね」 「次は絶対勝つ!!」 ババ抜きやってるよ…… 要するに、また俺様は放置されてるってことだな うん、二人でやる遊びじゃねぇよ……って正直思う。 てか、こいつらから放置プレイされるなんて…屈辱的なんだが…… ムカつくから少し灸を据えてやろうと思う 俺様は気配を消し、二人に近づく 当然、ババ抜きに夢中になっているから俺様に気づきません そして…… ばきっ ごきっ 「いってえぇぇぇッ!!」 「痛あぁぁぁぁいッ!!」 二人を力一杯ぶん殴りました ‘普通’の人間なら再起不能なんだがなぁ…… 流石に生命力だけは大魔王に勝るとも劣らない奴らなだけあるな 致命傷どころか、痛いの一言とは…… 「貴様らホント化け物だな」 ボソっと本音が出てしまったぜ
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