‐出会い‐

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屋敷を飛び出したクレシィオは 肩を怒らせていた。 今屋敷には父親の友人が数人滞在しているのだが (理由は当然ながら言うまでもない) 通り掛かかった途端彼等の父親を 罵倒する声が聞こえたのだ。 それを聞いたクレシィオは 「じゃあ私が立派な当主になる!!!」と宣言して 今に至っている 「大体何が『没落貴族』よ!!あの人達が『友人のよしみで…』とか言ってお父様からお金を借りてる事位 みんな知ってるんだから!!!全く図々しい!!」 癇癪が治まらないクレシィオはかん高い声で言った。 「私は絶対に立派な次期当主になってみせるわ!! そしてお父様や家を馬鹿にした人達を見返してやる!!!」
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