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「――…やれやれ」
エメリオは一人ごちた。
近付きやすいように人の姿をとったのは
いいがまさか家庭教師と扱われるとは思ってもいなかった。まぁこちらの方がかえって怪しまれないのかも知れないが…
しかし名前を聞かれた時とっさとはいえ
『エメリオ』と答えたのには自分が驚いた
何故あんな名前が出たのか
自分でも分からなかった―――
クレシィオに言われるがまま屋敷まで連れられた
エメリオはそんな事を考えていた。
「お母様は気難しい人じゃないから貴女の事も直ぐに気に入ると思うけど…」
クレシィオがそう言いながら扉を開けると
エメリオも続いた
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