‐始まり‐

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赤いワンピースドレスに琥珀のブローチ、 頭上で結んだシルクのリボン… 精霊は現れた少女の姿を見ると 「ああ……」と言った 彼女は確かこの屋敷の主――ヴィクトリア家の長女、クレシィオだ 「何よ!!みんなよってたかって『ヴィクトリア家当主は無能』だの『名誉だけの没落貴族』だのばっかり!!! いいわ!!!私が当主になって絶対にみんなを見返してやるんだから!!!!」 淡いピンク色混じりの茶髪をなびかせながら少女―― クレシィオは地団場を踏んだ
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