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「ゆり、早く起きなさい!遅刻するわよ。まったくもう、あんたが今何歳だと思ってんの?高校一年生にもなって、私が起こしてあげないと一人では起きる気配も見せないんだから。ほら、早く!」
「分かったよ。。!起きれば良いんでしょ、起きれば!朝っぱらからうるさいんだよ」
「ふぅ、全くあんたは。。。」
私は、真田百合子(サダナユリコ)。静岡県静岡市の夕波高校一年五組だ。
もう十六なのに、まだ朝に一人で起きる事が出来ない。
だから、毎日朝一番にやる事は、母との口喧嘩だ。
これはもう何年前からやってきている行事なので、母が私に攻撃を仕掛け時に何を言ってくるのかはもう大体予想がつく。
「ほらもう!早く起きろって言ったでしょ?あんたはもう高校一年生よ。他のみんなはもう受験勉強に向けて勉強熱心なのに、あんたはどうするのよ。この勿体ない朝の大事な時間を、寝坊で潰しちゃうなんて。いくら音楽大学と言っても、あんたが入ろうとしてる立花音楽大学は、基礎科目の受験に受からなきゃいけないんでしよ?いくら偏差値が低いといっても、油断は禁物よ。今のあんたの成績じゃ、真面目に勉強しないと危ないってば。」
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