出会い

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「ゆっちゃん!」 「あ、マキじゃん。おはよー」 学校に行く途中、親友の田中真希子(タナカマキコ)に会った。彼女は私と同じ一年五組で、頭がよく勉強が得意な子だ。 「もうゆっちゃんったら。何回も呼んだのよ?」 「あ、そうだったんだ。ゴメンゴメン。私、なんか色々と考え事してたからさ。」 「ゆっちゃん、ひどい!大切な親友よりも考え事の方が重要だっつうの?」 ハハ、何言ってんだこいつは。でもここは、マキのペースに合わせてあげるしかないだろう。 「もう、マキったら。そんな事あるわけないでしょ?ああ、マキ様、先程の無礼をお許しくださいませ。」 「うん、そういうならよしとしようか」 「何だよそれ」 「ウハッハッ」 私たちはいつも通りに仲良くおしゃべりをしながら、学校へと向かった。
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