2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ゆっちゃん!」
「あ、マキじゃん。おはよー」
学校に行く途中、親友の田中真希子(タナカマキコ)に会った。彼女は私と同じ一年五組で、頭がよく勉強が得意な子だ。
「もうゆっちゃんったら。何回も呼んだのよ?」
「あ、そうだったんだ。ゴメンゴメン。私、なんか色々と考え事してたからさ。」
「ゆっちゃん、ひどい!大切な親友よりも考え事の方が重要だっつうの?」
ハハ、何言ってんだこいつは。でもここは、マキのペースに合わせてあげるしかないだろう。
「もう、マキったら。そんな事あるわけないでしょ?ああ、マキ様、先程の無礼をお許しくださいませ。」
「うん、そういうならよしとしようか」
「何だよそれ」
「ウハッハッ」
私たちはいつも通りに仲良くおしゃべりをしながら、学校へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!