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「隅々っていうのは、学校での交友関係とかの情報に決まってんだろ?」
それも私にとってはプライバシーを覗かれてるみたいで軽く犯罪にふれる行為だと思う。
怜兄ちゃんは勝ち誇ったかのように、桃ちゃんに
「桃子の想像力はたくましいな。さすが隠れド変態」
いやらしい目付きで笑いながら暴言を吐いた。
なら、あんたはオープンなド変態で決定だ。
当の本人である、桃ちゃんを見ると真っ赤なのがさらに真っ赤になり
『だっ騙したわねっっ!からかうのもいい加減にして!馬鹿阿呆シスコン野郎!あんたなんか嫌いよ』
風のように部屋に戻っていった。
『あっ…桃ちゃん』
まだ夏の暖かい日差しの中で、二人ベランダに取り残された。
そんなこんなで私は、この重症なシスコン兄のせいで毎日が波乱万丈なのです。
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