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お兄ちゃんの返事を聞いた桃ちゃんは誇らしげに部屋を出て自分の家に帰り、被害者であるお兄ちゃんはダメージを受けたのか部屋に引きこもった。
なので、部屋には私と恭ちゃんだけである。
『なんか…嵐が去ったね』
元を辿れば私のせいである。
「あぁ。山の中にいるみたいだ」
今にも鳥の鳴き声と風の吹く音が聞こえてきそうなくらい、静けさが戻った。
「明日からが戦争だ」
恭ちゃんの掛けている眼鏡が蛍光灯を反射させているせいで、よく目が見えないがきっと無気力な目をしているだろう。
私も便乗し、そうだねとだけ呟いた。
ベットの上で体育座りをした男女学生が無気力に何かを見つめている光景を想像すると痛くて仕方がない。
しかし、明日からどうなるかはわからないけど確実に私の青春を桜花する為の扉が開かれたわ。
この調子でノリと勇気と希望を持って頑張って行きましょう♪
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