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顔を上げた眼前に居たのは大魔王でした。
「やぁ」
やぁじゃねぇよ!!
私の隣の席に在籍中の大魔王こと
新藤 真生<シンドウ マオ>
成績優秀であり軽く学者に馴れるような頭脳の持ち主らしい。
容姿はお兄ちゃんみたいな天然ではなく人工的に染められた茶色い髪だがそれが良く似合うバランスの取れた男前な顔つきである。
おまけに金持ちときた。
どこぞやの漫画に描かれたような勝ち組。
しかし、だからと言って彼はモテる訳ではない。
いやっ…実際はモテるのだ。
誰にだって人間欠点はあるのだがこいつは酷い。
人を見下しバカにした態度ばかりで、誰構わず毒を吐き時には泣かせるのが趣味なのかと思うくらい他人に冷たい。
恭ちゃんとは別の次元の冷たさだ。
だから誰も彼には近づかない。
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