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デート前日
「可愛い可愛い澪ちゃーん!明日はどんな服を来ていくのかな?」
鬱陶しいお兄ちゃんが私の部屋に無断で入ってくる。
ベッドの上でゴロゴロしてた私は、追い出そうと立ち上がった。
「この白のフリフリのワンピースはどうだ?澪ちゃんの為に作られた服に違いない!」
『ちょっと!勝手に入ってこないで。そして、その服誰のよ?』
私の服ではない服を手に持っているお兄ちゃんを怪しい目で見つめる。
「澪ちゃんの為に、桃子に土下座して貸してもらった。」
土下座ごときで、よく桃ちゃんに貸してもらえたな。
『ワンピースなんて着ていかないよ。明日は遊園地に行くんでしょ。Tシャツにズボンじゃ駄目なの?』
「お兄ちゃんはTシャツにズボンの澪ちゃんも凄く可愛いと思うけど、やっぱりこの服を来ていくべきだ」
何故そこまで熱くなれるのだろう。
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