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「おつかれっしたー!!!」
俺は何時ものように挨拶して
ボクシングジムを出た。
「あぁ~、いい汗かいたっ!!」
一人で家に向かっていると
「おい、ちょっと!!おいて行くなよ~」
と後ろから追いかけてきたのは
俺の親友でもあり
最高のライバル
真藤光(しんどうひかる)
「お前が、鏡の前でチンタラ服整えてるからだろ~」
「ちぇっ、泰斗は本当せっかちだよな~」
「あっ、違う!!今日俺に3ラウンド負けたから
悔しいんだ~!!」
そう、俺は今日こいつに
3ラウンドも負けてしまったのである…
しかし、今日は変だった
スパーリングの時に突然聞いた事のある声が俺を呼んでるのである
しかし、それは光にはいわない
敗けをしみだとおもわれるからだ。
「つ、次は俺が3ラウンドとってやるかんな!!」
「でも、泰斗今日何時もと全然動きちがかったよな
なんか、あったの?」
おっ、光から切り出してくれるなんて
やっぱり、いい奴だお前は(涙)
「おっ、きいてくれるか?」
「おう、言ってくれ」
「実は、光と戦ってる時に
誰かに何度も呼ばれててさ
ちょっと、周りみた隙に光のストレートが入ったり………?」
『…た‥い……と』
??
なんだ、今の?
「泰斗どうした?」
「いや、今また声がきこえたからさ」
「は?何にもきこえなかったぞ?」
「そんなはずな…い」
最後にきいたのは
俺が倒れる音だった。
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