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僕は探偵である。
いや、実に唐突で申し訳ない。誠にうさん臭いうえ、何より正確には《探偵見習い》の方が正しい。
怪しげなものに見栄もくそもないが、見習いなら夢見る青年、少年で通るかもという淡い希望的観測の意味合いもなくはない。
希望的観測の意味合いもあるのだが、日が浅く実力もないゆえ、単純に見習いの方がしっくりくるという意味でもある。
そんな肩書きを持ってはいるのだが、つい最近まで、探偵という職業ほどうさん臭い職業なんて滅多にないな、なんて思っていた、漫画一色で人生を過ごしてきた、ミステリ異文化人だ。
僕がこの肩書きを手に入れた──もとい、つかまされることになったのは、実に五か月ほど前だったか。
語ると長くなることが想像に堅くないので、ここでは割愛させてもらうとしよう。
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